
「鹿児島に会員制スーパーのコストコができるらしい」。。この噂、定期的に流れてきますよね。
結論から言うと、2026年7月時点で、コストコの鹿児島県出店が公式に発表された事実はありません。ただし、噂には出所があり、出店条件から見えてくる「可能性のライン」もあります。
この記事では、コストコ歴26年・鹿児島在住5年の経験のある筆者が、
・出店予定の最新状況(公式情報ベース)
・姶良市・霧島市・鹿児島市の噂の真相
・出店条件から見た「できるならどこか」の考察
・今すぐコストコ商品を買う方法(県内の再販店4店)
をまとめます。
鹿児島にコストコの出店予定はある?(2026年7月時点)

2026年7月時点で、コストコホールセールジャパンから鹿児島県への出店発表はありません。
実はこの話題、SNSの噂にとどまらず県議会でも取り上げられたことがあります。2024年6月の県議会で誘致を求める声に対し、県側は「コストコから具体的な設備投資の話は聞いていない」という趣旨の答弁をしています。つまり「行政も動きを把握していない」のが公式な現在地です。
一方で、九州では熊本(御船)まで倉庫店が南下してきており、「南九州空白地帯」にいつ来てもおかしくない、という期待が噂の背景にあります。
姶良市・霧島市・鹿児島市…出店の噂を検証
鹿児島のコストコ噂には、いくつかの「定番の地名」があります。それぞれ検証します。
◆姶良市説
噂の理由: 鹿児島市・霧島市の中間で商圏を広く取れる/イオンタウン姶良など大型商業施設の実績がある土地柄。
検証: 出店条件(後述)のうち「車アクセス」「敷地確保」は姶良が県内で最も現実的。ただし公式な動きは確認できません。
◆霧島市(国分・隼人)説
噂の理由: 空港に近く、都城など宮崎西部からも集客できる。
検証: 商圏人口の面では姶良説と近い評価。2026年1月に再販店「COS mini 国分店」がオープンしたことで噂が再燃しましたが、再販店の出店とコストコ本体の出店計画は無関係です。
◆鹿児島市説
噂の理由: 人口最多。「半径10km人口50万人」の条件を県内で唯一満たしうる。
検証: 課題は土地。既存の考察(用途地域・敷地面積)の通り、市内で1万5千坪クラスの適地は限られます。
コストコ出店条件と鹿児島に出店していない理由の考察
まず、コストコ公式サイトに記載されている以下の出店土地条件を満たす必要があると考えられます。
・半径10kmの人口が概ね50万人以上
・企業が多い地域
・敷地面積 15,000坪以上(ガスステーション用敷地を含む)
・建築面積 約4,500坪
・用途地域 準工、商業、近隣商業(売り場面積1万㎡超)*市街化調整区域内でも行政の許可があれば可
・駐車場収容台数 800台以上
・車のアクセスの良い物件
・購入・定期借地(40年以上)・建貸
半径10kmの人口:概ね50万人以上
鹿児島市の人口は2024年で約59万人、半径10kmなので鹿児島市中心部付近では条件はクリアしていると考えられます。
企業が多い地域
企業数など明記されているわけではないので、こちらの条件に関しては曖昧です。ただし、鹿児島市にも企業は多くあり、御船倉庫店のある熊本などとも比較しても決して少ないとはいえないと思います。
敷地面積:15,000坪以上、建築面積 約4,500坪
県内でも大きなイオンモール鹿児島の敷地面積だと約33,000坪もあり、その約半分の面積が確保できれば条件クリアとなります。ただし、現状鹿児島市内でそのような敷地が確保できる場所の候補がない場合、この敷地面積が鹿児島に出店できていない理由の一つとなっている可能性も考えられます。
用途地域:準工、商業、近隣商業(売り場面積1万㎡超)
敷地面積に加えて用途地域の条件があり、この二つの条件の達成が鹿児島にコストコを出店するための大きなポイントとなるのではないかと考えられます。
用途地域条件から鹿児島市で出店できそうな地域
日本の都市計画では、土地ごとに「用途地域」が定められており、建てられる建物や用途に制限があります。コストコ出店の条件の地域を「かごしまiマップ」※1 の都市計画マップで確認すると、フレスポジャングルパークのある与次郎付近、鹿児島中央駅や天文館などの中心部が商業地域、その周辺が近隣商業地域でした。また、準工業地域はフェリーターミナルのある鹿児島港付近などでした。それらの鹿児島市内の商業地域や近隣商業地域ではすでに多くの商業施設が建っており、土地がないと思われます。また、準工業地域もフェリーターミナルや企業の工場、倉庫などが建っているため難しいかと思われます。
※1 かごしまiマップ
https://www2.wagmap.jp/kagoshima/Portal
交渉で開業できた例もあり
イオンモール鹿児島を再度例にとると今建っている場所は工業専用地域ですが、鹿児島市との交渉により開業することができております※2 。そのため土地の確保と交渉次第ではコストコも出店可能ではないかと考えられます。
※2 Wikipedia「イオンモール鹿児島」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%AB%E9%B9%BF%E5%85%90%E5%B3%B6
駐車場収容台数:800台以上
こちらも土地の確保による条件です。大きな駐車場の必要性として少ないと店舗倉庫内に入れる人が少なくなる、駐車場待ちによる周辺の交通渋滞がひどくなるなどのデメリットを軽減するためと考えられます。
車のアクセスの良い物件
ただ広い土地を確保すれば良いということではないのも条件として厳しいです。コストコに限った話ではないですが、アクセスの良さも重視されます。例えば高速道路に近い場所、人の多く住んでいる地域の近くなど、道路環境が整った場所に出店されます。
購入・定期借地(40年以上)・建貸
長く店舗を維持するためには集客はもちろんのこと、長い期間土地を確保することも必須になります。
条件から見た本命エリア
コストコが求める敷地面積と用途地域条件が最もハードルが高いと考えられます。現状有力なエリアは鹿児島市と思われますが、出店可能な地域を考えるとすぐに敷地面積15,000坪以上を確保できる場所がなさそうです。しかし、今後用途地域条件内で大きな商業施設やその他施設が撤退する場合は土地を確保し出店できる可能性があります。とはいえコストコ以外にも土地を狙っている企業があると考えられ、争奪戦となりそうです。また、現状工業地域に指定されている場所でも交渉により開業できた例もあり、コストコも交渉次第では出店可能ではないかと考えられます。
出店によるメリット
地域経済の活性化
コストコはスーパーとは異なり、遠方からの集客力も強い特徴があります。そのため遠方から来た人が出店地域で消費行動を行うことで地域全体の経済が活性化します。例えばコストコに行くついでに近くのカフェでランチ、観光スポットに立ち寄るといったことが挙げられます。
雇用の創出
コストコは大型の会員制スーパーであり、従業員がそれなりに多く必要です。本社で採用した人のみで店舗を営業することはほぼ不可能なため、近くに住むアルバイトやパートなどの人材が必要不可欠です。
地元産商品の売り上げ促進
コストコでは地元の商品を店舗・地域限定などで取り扱うこともあります。例えば地元で有名な食品や特産物の大容量版の販売です。地元企業にとっては売り上げ増加が見込まれ、さらに他店舗・地域へ展開といったことも期待されます。
出店によるデメリット
店舗周辺の交通渋滞
出店計画が白紙になることも
地域住民が最も懸念する点が交通渋滞です。この懸念が払拭できず、地域住民の反対により出店計画が白紙になったという話を多々聞きます。
店舗によって渋滞の程度は異なる
実際渋滞がひどくなるというのは店舗によって程度が異なり、ひどい場合だと2024年8月にオープンした沖縄南城倉庫店ではオープンして1ヶ月後でも慢性的な渋滞が続き、迂回ルートの案内や、市がコストコ用の交通渋滞サイトを公開する対策まで行われております。一方で同時期にオープンした滋賀東近江倉庫店では数日で渋滞は解消し、コストコ開店による影響は限定的でした。
渋滞の程度が異なる理由の考察
沖縄では道路が狭くアクセスできる方向が限られ車が集中したことや、県内初出店による期待で非常に多くの人が訪れたことなどが考えられ、滋賀では近隣に車で1時間程度で行けるコストコが数店舗があったことで来客が分散されたと考えられます。
鹿児島にもしオープンしたら・・・
鹿児島にもし店舗がオープンした場合、近隣のコストコが遠かったために初めはかなりの交通渋滞が起きるのではないかと思います。その後慢性的な渋滞になるかは県民の定着度や店舗の立地によると考えられ、特に沖縄のように周辺道路が狭くアクセスできる方向が限られる場所に店舗があると渋滞が長引く可能性が考えられます。
賃金の高さによる人材流出
コストコのアルバイト・パートの時給は1,500円からが多く、鹿児島の最低賃金である1,026円(2025年11月より)から考えるとかなり高いといえます。これは周辺地域から人材が流出し人手不足になることが懸念されます。特に高額な時給を出しづらい小規模経営の企業などに大きな影響を及ぼしかねません。ただし、これに関してはコストコが出店する、しないに関わらず、少子高齢化による人手不足で顕在化している問題でもあるため国レベルでの抜本的な対策が求められると思います。
鹿児島県から近い最寄りの倉庫店舗とアクセス方法
2026年4月現在、最も鹿児島県から近いコストコは熊本県の御船倉庫店です。鹿児島市内からであれば高速道路を利用し車で約2時間かかります。なお、鹿児島ICから御船ICまでの料金は片道4,100円(ETC休日割引2,870円)です。
今すぐコストコ商品を買いたい人へ|県内の再販店3店
コストコは「ホールセール(卸売、大口取引)」を対象として展開しており、日本でいうと業務スーパー的な業態のため、再販店がオープンするのが自然な流れです。再販店はコストコ倉庫店よりも割高ですが、年会費が不要、住んでいる地域の近くにある、少人数向けに小分けにして販売されているものもあるといったメリットがあります。2026年7月現在で、鹿児島県内にあるコストコ再販店(3店舗)をまとめました。
コストトレーダーマート 鹿児島店
コストトレーダーマートは2025年9月現在、全国に8店舗展開しており、再販店として更なる店舗展開を目指すとのことで、比較的大きめな再販店です。鹿児島店はフレスポジャングルパーク内にあります。
コストコ専門店 LA STORE(エルエイストア)
薩摩川内市にある再販店(コストコ専門店)で、商品は限られますが全国どこでも配送しており、店舗受け取りで配送料無料となります。薩摩川内市と近隣地域で無料宅配サービスも行っているようです。
COS mini 国分店
COS mini 国分店は霧島市にある再販店で、2026年にオープンしました。最新情報は公式インスタグラムでご確認ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 鹿児島にコストコができる予定はありますか?
A. 2026年7月時点で公式な出店発表はありません。県議会でも「具体的な話は聞いていない」との答弁が出ています(2024年6月時点)。
Q. 姶良市にコストコができるという噂は本当ですか?
A. 公式情報はありません。出店条件(車アクセス・敷地)の面で姶良市は県内の有力候補になりうる、という考察が噂の主な根拠です。
Q. 鹿児島から一番近いコストコはどこですか?
A. 熊本御船倉庫店です。鹿児島市から車で約◯時間です(※確認して記入)。
Q. 会員にならずにコストコ商品を買う方法はありますか?
A. 県内の再販店3店(コストトレーダーマート・LA STORE・COS mini国分店)なら会員証なしで購入できます。割高ですが少量から買えます。
Q. コストコの年会費はいくらですか?
A. 個人会員(ゴールドスター)は年会費5,280円です。年1〜2回の利用なら再販店、月1回以上行くなら会員がお得という目安です。
まとめ
2026年7月現在、鹿児島県にコストコが出店する情報はありません。鹿児島市内であればコストコの出店条件はいくつかクリアしていそうですが、特に土地の確保が難しいのではないかと考えられます。また、出店に伴う交通渋滞悪化などの懸念があり、周辺住民の理解も必要不可欠です。条件をクリアできれば出店の可能性はあると考えられ、遠方からの集客による地域経済の活性化や雇用の創出などが期待されます。
▼コストコ商品の「どれが買いか」はこちら
筆者はコストコ歴26年で、商品レビュー専門ブログも運営しています。コストコ倉庫店や再販店で何を買うか迷ったら参考にしてください。
コストココスパ道場(costcoblog.online)
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